
突然ですが、皆さんは乗り物の中でうっかり寝過ごしてしまった経験はありますか?電車の終点まで行ってしまったり、「ハッ!」と気づいたら降りる駅を通り過ぎていた……なんて、誰もが一度は経験する「あるある」ですよね。
でも、これがもし「飛行機の中」で起こったら?
今回ご紹介するのは、ユナイテッド航空で実際に起こった、なんともシュールで、ちょっぴり同情しちゃうような珍事件です。
事件の現場は、夢と現実の狭間
ニュースによると、ユナイテッド航空の便で、到着後、機内でぐっすり眠りこけていた乗客が、なんと機内の清掃や次のフライトの準備が始まるまで、誰にも気づかれずにそのまま放置されてしまったというのです。
これ、想像してみてください。
到着の喧騒が終わり、静寂に包まれた機内。エンジン音も止まり、いつもと違う静けさで目が覚める。
「あれ?もう着いたのかな?」
そう思って目を擦り、窓の外を見ると……あれれ?誰もいない!客室乗務員さんも、他の乗客も、荷物棚も、がらーんとしています。
まるでSF映画のワンシーン、「世界から人類が消えた日」に迷い込んだような気分になったのではないでしょうか。乗客は機内にたった一人、ポツンと残されていたわけですからね。
熟睡のプロフェッショナルたちへ、敬意を
このニュースを聞いて、私は思わず「いや、どんだけ深く眠ってたんだ!」とツッコミを入れてしまいました。
考えてみれば、飛行機の騒音や揺れ、そして到着時の「シートベルト着用のサインが消えました!」というアナウンス、他の乗客がバタバタと荷物を取り出す音、さらには出口へ向かう足音……。
これら全てのノイズと動きをシャットアウトし、熟睡を貫いたその集中力たるや、まさに「熟睡のプロフェッショナル」と呼ぶにふさわしいでしょう。
これはもはや、一種の才能かもしれません。この乗客に「快眠術の秘訣」を聞いてみたいくらいです。
ユナイテッド航空の対応
一方、航空会社側から見れば、これは「笑えないミス」です。
到着後には、機内の巡回や、忘れ物チェック、そして何よりも「乗客が全員降りたかどうか」の確認は、安全とセキュリティの基本中の基本。
その最終チェックをすり抜けてしまうとは、さすがに驚きです。
ユナイテッド航空も事態を重く見て、この事件を受けて「機内手順の見直し」に着手したそうです。
By
AviationA2Z
「今後は、乗客が誰一人として置き去りになることがないよう、徹底的に手順を確認します」
……という彼らの決意の裏には、「まさか飛行機で置き去りになる人がいるとは!」という、ちょっとした自社への驚きも含まれているような気がします。
置き去り事件が教えてくれたこと
この珍しい「寝過ごし置き去り事件」ですが、私たちに二つの大事なことを教えてくれたように思います。
一つは、「旅の疲れは想像以上である」ということ。
長時間のフライトは、心身ともにかなりの負担がかかります。
その疲労が、どんなに賑やかな場所でも、一瞬で深い眠りに引きずり込んでしまうのでしょう。
皆さんも、旅の移動中は無理せず、しっかり休んでくださいね。
そしてもう一つは、「チェックは大事!」ということ。
乗客は「到着したら降りる!」というチェックを、航空会社は「乗客を全員降ろす!」というチェックを怠らないこと。
この二重のチェックが、平穏な空の旅を支えているのですね。
もし、次に飛行機に乗る機会があったら、私はいつもより念入りに「本当に私以外の人が降りていないか?」と確認してしまいそうです。
そして、機内で熟睡している人がいたら、そっと声をかけてあげたいと思います。(できるかなぁ・・💦)
さあ、皆さんも快適な空の旅を!
そして、くれぐれも「終点」で目覚めるよう、お気をつけくださいね!
✈️ 参考(出典記事)
One Mile At a Time – “United Airlines Pilot Apologizes For Leaving Passengers Behind”“
LinkedIn (機長 Luis Perez の投稿) – “I want to say I am sorry to the passengers we left behind…”