インスブルックを訪れるなら、絶対に外せない体験があります。
それは、街のすぐ背後にそびえるノルトケッテ(Nordkette)山脈への空中散歩と、そこで楽しむハイキングです。

ケーブルカーを使えば、市街地からわずか30分ほどで、標高2,256mの「Top of Innsbruck」と呼ばれる絶景スポットへ行くことが可能です。

建築と自然が融合する「ノルトケッテンバーン」

スタート地点は、市街地の中心にあるコングレス駅(Congress)
この駅舎はとても独創的なデザインでした。
これは、世界的スター建築家ザハ・ハディドが設計したとのこと。
イラク出身のイギリス人建築家のザハ・ハディドは「建築界のノーベル賞」と言われるプリツカー賞を女性で初めて受賞した、現代建築の巨匠。
その圧倒的な曲線美から、「曲線の女王(Queen of the Curve)」とも呼ばれているそう。
なるほど!ですね。


チケットは色々な種類があって迷ってしまいましたが、
「TOP OF INNSBRUCK」の往復券を購入すれば、頂上までのすべての乗り物に乗れて便利でした。


最初のケーブルカーでまず一つ目の乗り換え駅フンガーブルク駅(Hungerburg)まで、一気に登り切ります。


フンガーブルク駅から乗り換え、標高1,905mに位置する二つ目の中間地点のゼーグルーベ駅(Seegrube)へと向かうロープウェイでさらに上へ。
そして、ゼーグルーベ駅からさらに乗り継ぎ、標高2,269mに位置する終点のハーフェレカー駅(Hafelekar)へと到達します。
ここまで、三つの区間のロープウェイとケーブルカーを乗り継いできましたが、本当に快適でした。

2,256mの世界「Top of Innsbruck」

ハーフェレカー駅に降り立つと、そこはもう別世界!
眼下には、イン川の流れに沿って広がるインスブルック市街地が一望できます。

冬季オリンピックが開かれたインスブルック。象徴のジャンプ台もよく見えますね。

さて、この周辺には、本格的なハイキングコースの入り口がたくさんあります。

現地に来るまで、チロル地方にこんなにハイキングコースが充実しているとは思っていなかったので、嬉しい誤算というか・・とても一週間では周りきれるものではありませんでしたが。

そして、インスブルックの街を背に、振り返るとそこには荒々しい岩肌のアルプスの山々が。

この「街の絶景」と「アルプスの絶景」が同時に楽しめるのが、ノルトケッテの最大の魅力です。

アルプスの絶景を独り占め!至福の山ランチ

尾根沿いのトレイルを少し歩き、ちょうど見晴らしの良い場所で休憩することにしました。

今回は、登る前に街のスーパーでサンドイッチや飲み物を調達してきたので、それを広げて絶景ランチタイムです

アルプスの岩肌が迫る大自然の中、澄んだ空気の中で食べるサンドイッチは、普段の何倍も美味しく感じられます。
山小屋やレストランで食べる食事も良いですが、こうして最高の景色の中で味わう時間は、まさにハイキングの醍醐味です。
(ただ・・・放牧している「ヤギ」がけっこう、人なれしていて、図々しい!人間の食べ物めがけて突進してくるので、注意が必要です。そして、フンも)

アルプスで出会った「ハイキング仲間」

ランチ後、さらにトレイルを進むと、この山脈の「住人たち」に出会いました。

岩と緑の急斜面を、もくもくと・・そして貪欲に草を食べる羊たち。
その姿はなんとも穏やか。
厳しい自然の中にいるとは思えないほどです。

本格的なハイキングコースの看板も立っているので、体力と時間に合わせて無理のないルートを選べます。

ケーブルカーの最終運行時間の案内があるので、逆算しながら進めるところまで進むことにしました。
今朝、ミュンヘンに到着してからの初日のハイキングなので、ムリはしないのが一番です。

ノルトケッテで楽しむハイキングの注意点

ノルトケッテのハイキングは、アクセスが便利な分、油断は禁物です。

  1. 高所の環境: 標高2,000mを超えるため、夏でも風が冷たく、天候も変わりやすいです。
    薄手のダウンジャケットやウィンドブレーカーなど、体温調節できる服装は必須でした。
  2. 足元: 少しでも登山道に入る場合は、滑りやすい場所や岩場もあるため、底のしっかりしたトレッキングシューズを履いたほうが安心です。(サンダル履きの猛者はいましたけど)
  3. ゴミは必ず持ち帰りましょう: 絶景の中でのランチを楽しんだ後は、ゴミは必ず持ち帰って自然をきれいに保ちましょう。

都会の喧騒から離れ、雄大なアルプスの絶景と、穏やかな野生動物たち、そして最高の景色の中での至福のランチを堪能できるノルトケッテ山脈。
インスブルックを訪れた際は、この「街から最も近い雲の上」でのハイキングおススメします!