インスブルック・ハイキング旅、2日目です。
昨日は街の北側にそびえるノルトケッテ(岩山)に登りましたが、今日はそのちょうど対岸、街の南側に位置する山々を歩きます。

こののコースは、チロルで最も美しいハイキングコースの一つと言われる「ツィルベンヴェーク(Zirbenweg)」
日本語に訳すと「石松(いしまつ)の道」
ヨーロッパ最古の松林の中を歩く、癒やしの絶景ルートです。

インスブルック市民の憩いの山「パチャーコフェル」へ

旅のスタートは、再びインスブルック市内から。


ホテルの近くのバス停でバスを待っている間の眺める景色がものすごくキレイ。
お天気もよく・・わくわく感が増してきます。

利用したバスのJ線のルートは、インスブルックの街歩きとアルプスの風景を凝縮したような絶景ルートとして知られています。
バスは中心部を通り、凱旋門(Triumphpforte)やマリア・テレジア通り近くの美しい街並みを駆け抜け、市街地を抜けると、今度はイグレス(Igls)村へ向けて坂を登り始めます。
ここからの車窓は圧巻で、眼下に広がるインスブルックの街並みと、その背後にそびえるノルトケッテ連峰のパノラマを一望できました。

終点のイグレスパチャーコフェルの麓駅で下車

チケット売り場の周辺ではウシさんたちも、気持ちよく草を食んでいました。

ここからロープウェイで一気に標高1,965mの山頂駅へ。


ゴンドラであっという間に雲上の世界へ到着できて、とても楽です。

       地元のご婦人たちにさっそく写真を頼まれるにこダン

激しいアップダウンなし!「天空の水平移動」

このツィルベンヴェークの最大の特徴は、「標高2,000mラインをほぼ水平に歩ける」こと。
スタートのパチャーコフェルから、ゴールのトゥルフェイン・アルムまで、等高線に沿って道が作られているため、激しい登り下りがほとんどありません。

歩き始めてすぐに目に飛び込んでくるのは、圧倒的なパノラマビュー!

眼下にはイン川が流れるイン渓谷、そして目の前には、昨日登ったノルトケッテ連峰(カルヴェンデル山脈)が壁のように立ちはだかっています。
「昨日はあの上にいたんだな」と、振り返りながら歩くのは、このエリアを連日歩く醍醐味です。

     パチャーコフェル山頂に立つモニュメント

少し休憩をとってから、「石松の道」へ向かって山を下りることにしました。

樹齢数百年、「石松」の香りに包まれて

コース名になっている「ツィルベン(Zirben)」とは、標高の高い場所に生息する松のこと。


岩がゴロゴロとしたトレイルの脇には、ハイマツや古い松の木が茂っています。

             お目にかかれなかったけど・・・

天気が良く、日差しは強いですが、時折吹き抜ける風が松の爽やかな香りを運んでくれます。

   小さな子どもから、お年寄りまで・・ハイキングを楽しめる環境ってすばらしい!

自然のアートとゴール地点の「グルンゲザー」

コースの終盤、トゥルフェイン・アルムに近づくと、木で作られた素朴なゲートや水飲み場が現れました。

アルプスの天然水で喉を潤すと、冷たくて本当に美味しい!
木のぬくもりが景色に溶け込んでいて、どこを切り取っても絵になります。

時間はもう1時過ぎ・・私たちもここでランチにすることにしました。

   疲労感はありましたが、この景色をみると・・もうすっかり忘れてしまいます

途中の山小屋がありました。
地元の皆さんが大盛り上がり・・気持ちいいだろうなぁ。
わたし達は、ロープウェイの駅までもうひと踏ん張りです。

        ゴンドラで上がってきて、食事だけでも楽しめますね!

そして、そして!
ゴールの目印となる「GLUNGEZER(グルンゲザー)」の大きな看板に到着!

ここがハイキングの終点、グルンゲザーバーンの山頂駅!

黄色いゴンドラで下山

帰りはグルンゲザーバーン(Glungezerbahn)から、麓の街トゥルフェス(Tulfes)へと下ります。
・・・・の予定でしたが、中継地の山小屋で少し休憩して帰ることにしました。

一度やってみたかった「山小屋でのビール」タイム!

            乾いたカラダに染みわたります!

わたしもにこダンも・・・大学で2年間ドイツ語を専攻していたのに、全然ダメ。
本当はドラフトがよかったのですが、あまりに通じず、結局・・瓶でいただきました。

ここのゴンドラは、鮮やかな黄色が可愛らしい丸いフォルム。
最新鋭のパチャーコフェルとはまた違う、どこか懐かしい雰囲気のロープウェイに揺られながら、今日のハイキングの余韻に浸りました。

ツィルベンヴェークのまとめ

  • ルート: パチャーコフェル山頂駅 → ツィルベンヴェーク → トゥルフェイン・アルム → グルンゲザーバーン山頂駅
  • 特徴: 標高2,000m付近を維持しながら歩くため、体力的な負担が少なく、ずっと絶景が続く「いいとこ取り」のコース。
  • 景色: インスブルック市街と、対岸のノルトケッテ連峰の眺めが最高。

「登る」というより、風を感じながら「歩く」という言葉が似合う、素晴らしいトレイルでした。