インスブルック・ハイキング旅も3日目に突入。
今日は少し足を伸ばして、冬季オリンピックの開催地としても有名なリゾート地、ゼーフェルト(Seefeld in Tirol)へ向かいます。

これまでの「岩壁(ノルトケッテ)」、「森の水平道(ツィルベンヴェーク)」とはまた違う、荒々しくも美しい稜線歩きが待っていました。

Sバーンで車窓を楽しむ鉄道旅

ホテル前からインスブルック中央駅までは、路線バスで。
今回お世話になっているのは「MEININGER Hotel」
駅から少し離れていますが、近くにスーパーやテイクアウトのお総菜屋さんなどもあり、かなり便利でした。
ホテルで発行してもらった、「インスブルックカード」を使えば、バス、トラムも無料で乗り放題です。

        表示された時間通りにほぼ運行されています

インスブルック中央駅のバス・トラム乗り場
Googleで検索すると出発時刻、車番、乗り場が全部出てきて、とても便利でした。
しかも、ほぼ定刻!素晴らしいです。

エキナカのベーカリー「Le VROBAG」で、サンドイッチを作ってもらいました。
絶品クロワッサンやボリューム満点のバゲットサンドイッチが魅力です。
ちょっと大きめなので、2人分用にカットをお願いすると、気持ちよく応じてくれました。

        朝、4時からオープンですごく便利@CROBAG

ハイカーの朝は早いですが、ここなら出発前の早い時間でも焼きたてのパンを手に入れることができます。

ここからSバーン(S6)に乗車。
この路線は「カルヴェンデル鉄道」の一部で、インスブルックを出てすぐに高度を上げ始めます。
進行方向の右側に座ると、眼下にイン川の渓谷とインスブルックの街並み、そして対岸のパチャーコフェル山などの雄大なパノラマを楽しめます。
途中、垂直に切り立った「マルティン岩壁(Martinswand)」のすぐ脇を通り抜けるスリリングな景色も大きな見どころでした。

オーストリア国鉄(ÖBB)の列車は清潔で快適です。
途中、ホッホツィルまではインスブルックカードで無料ですが、そこから先・ゼーフェルトまでは有料、チケットが必要でした。(帰りも同様です)
けっこう、厳しめの車掌さんがきちんと回ってくるので、事前にネット購入していてよかった。
車内でも清算できるようでした。

インスブルックの街を離れると、列車はぐんぐん高度を上げ、車窓からはチロルの山々と牧草地が織りなす絵画のような風景が広がります。
約40分の列車旅はあっという間で、ゼーフェルト駅に到着しました。

ケーブルカーを乗り継ぎ、標高2,064mへ

ゼーフェルト駅から10分ほど歩いて、ロスヒュッテ(Rosshütte)のケーブルカーの乗り場へ向かいます。

               麓のゼーフェルト・バーンホフ駅

今回の目的地、ゼーフェルダー・ヨッホ(Seefelder Joch)へと登るには、ゼーフェルダー・ヨッホ・ロープウェイ(Seefelder Jochbahn)を利用します。


まずは、中間駅ロスヒュッテ駅(Rosshütte)へ向かいます。
ここは、複数の山頂へ向かうリフトが放射状に伸びる、まさに「ハブ」のような場所のようです。
さらにロープウェイに乗り継ぎ、一気に標高2,064mのゼーフェルダー・ヨッホ(Seefelder Joch)を目指します。

ケーブルカーからは、これから歩く稜線や山並みがよくみえました。

今までにない雰囲気が醸しされていて・・若干、、、いや、かなり怖い💦
大丈夫かな・・わたし(だけ)かなり汗だく。

360度の大パノラマと、スリルある稜線歩き

頂上駅に降り立つと、そこには「Rundpanorama(360度パノラマ)」と書かれた展望台。
かなり風が強かったのですが、景色は最高です!

北側にはドイツ・バイエルン地方の山々、南側にはオーストリアの雪山が広がり、まさに息を呑む絶景です。

ここからのハイキングは、山の背骨を歩くような稜線ウォーク
目指すは隣のピーク、ゼーフェルダー・シュピッツェ方面です。
片側は緑の斜面ですが、もう片側は荒々しい岩肌が落ち込むダイナミックな道。

空へ向かって伸びるような細い道を、トレッキングポールを使って一歩一歩進みます。
(もう、脚ががくがくしていて・・実はかなりビビッていました💦)

空が近く、まるで空中に浮いているような感覚です。

一番高いゼーフェルダー・シュピッツェ(Seefelder Spitze, 2,221m)を目指す本格的な稜線ハイキングとはいえ、
遠くからみていると・・・「滑落するのでは」という恐怖しか感じられませんでした。
しかし、歩いてみると意外と大丈夫でした。

               肩に力が入りすぎ💦

なんとか、ゼーフェルダー・シュピッツェの麓までたどり着いて、自分が歩いてきた道を振り返ると・・

本当に!よく頑張った!今回は、ものすごい達成感を感じました。

アルプスで頬張る「おにぎり」

目標にしていた「ゼーフェルダー・シュピッツェ」への登山は、わたしの体力と緊張が限界値を振り切ってしまったため、今回は断念となりました。
そこからは来た道を戻らず、もうひとつのケーブルカー駅「ヘルメレコップ(Härmelekopf)」を目指して、下ることになりました。
わたし的には、こちらの方がかなりしんどかったです。

ヘロヘロになりながらも、何とかヘルメレコップに到着!
絶景ポイントのベンチを見つけて、お待ちかねのランチタイムとなりました。
わたしは、日本から持参した尾西のご飯で作った手作りおにぎりです!

雄大なアルプスの岩山を背景に、アルミホイルを開いてパクり。
澄んだ空気の中で食べるシンプルなおにぎりは、どんな高級料理にも負けないご馳走です。
ジンジンと痛む足をこすりながら
「ここに来てよかった!」(さっきまで、泣き言炸裂していたのはもう忘れました)
と、心から思える瞬間でした。

食後は、ケーブルカーでロスヒュッテ駅に下っていきます。

           あとは、ケーブルカーに乗って下山するのみ

下山後のご褒美と、ゼーフェルトの街歩き

そのまま麓へは下りず、中間駅のレストラン「Rosshütte」のテラスで、ビールを一杯いただいてから帰ることにしました。

     老若男女、ハイキングする人もしない人も・・思い思いに楽しんでいる

1ユーロ=170円ちょっとだったこのとき。
メニューを開くだけでも目まいがしてくる感じ。
ビールだけでもOKとのことだったので、喉の渇きを潤す一杯をいただきます。

オーストリアのビール「Gösser」で乾杯!
運動した後の体に、冷えたビールが染み渡ります。

テラスからは、今日歩いてきた山々を見上げることができ、達成感に浸りながら最高のひとときを過ごしました。

帰りの列車までの時間は、ゼーフェルトの街を散策してみました。

ゼーフェルトは
標高約1,200mの広大な平原に位置していて、日当たりが非常に良いため、古くから「太陽のテラス」として愛されてきたそうです。
クロスカントリースキーなどの競技会場としても有名で、冬場は世界中からアスリートや観光客が集まるところ。

    チロル風の可愛らしい建物が並び、花々で飾られた街並みは歩いているだけで心が弾みます。

駅前から続く中心街は歩行者専用道路になっており、チロル伝統の壁画が描かれた建物や可愛らしいホテル、カフェ、ブティックが立ち並んでいました。
インスブルックとはまた違う、洗練されたリゾートの雰囲気を感じさせる街でした。

夕方、インスブルックへ。
歩き疲れたところにビールが効いて・・・もちろん、電車内では爆睡。
インスブルックが終点でよかったです。

3日目のまとめ

  • ルート: ゼーフェルト駅 → ロスヒュッテ → ゼーフェルダー・ヨッホ → 稜線ハイキング → ロスヒュッテ(ビール)
  • 特徴: 360度のパノラマビューと、高度感のある稜線歩きが魅力。
  • ポイント: Sバーンでのアクセスが便利で、アフターハイキングも充実。